同じ「ピンク」でも別物。
メーカーごとの色設計のクセ

リップとアイシャドウのパレット

「ピンクのリップが欲しい」と思って買ったのに、つけてみたら思った色と違う——。 そんな経験はありませんか。実は同じ「ピンク」という言葉でも、メーカーによって設計のクセはまるで違います。 今日は、色がブランドごとに別物になる理由を、処方の観点から解説します。

「色名」は印象、「処方」は中身

パッケージの「ピンク」「ローズ」といった色名は、あくまでイメージを伝えるための言葉。 実際の発色を決めているのは、中に入っている色材(顔料・染料)の組み合わせです。 赤系の顔料に白をどれだけ混ぜるか、青みを足すか黄みを足すか。 このさじ加減がブランドごとに違うため、同じ「ピンク」でも全く別の表情になります。

「青みピンク」と「黄みピンク」の分かれ道

ピンクは大きく、青みよりと黄みよりに分かれます。 青みピンクは肌を明るく、透明感のある印象に。黄みピンク(コーラル寄り)は肌になじみ、健康的で親しみやすい印象に。 この「アンダートーン」がパーソナルカラーと噛み合うかどうかで、似合う・似合わないが大きく変わります。 色名が同じでも、ここがズレると「なんか違う」が起きるのです。

🔬 プロの目

発色を左右するのは色材だけではありません。 ツヤ(グロス)かマットか、シアー(透け感)か高発色かといった処方の質感設計も、見え方を大きく変えます。 同じ青みピンクでも、シアーなツヤ系なら軽やかに、マットな高発色なら強い印象に。 「色」と「質感」はワンセットで選ぶのが、失敗しないコツです。

店頭で見分けるヒント

手の甲は顔より黄みが強いため、本当の発色は分かりにくいもの。 できれば指先や唇の近く、内側の手首など、顔に近いトーンの場所で試すのがおすすめです。 また、塗った直後より少し時間を置いた後の色を見ること。 リップは体温や水分でわずかに色が動く設計のものもあり、「なじんだ後」が本当の似合う色を教えてくれます。

まとめ

同じ「ピンク」でも、色材の配合・アンダートーン・質感の設計で、見え方はまるで別物。 色名のイメージで選ぶのではなく、青みか黄みか、どんな質感かを意識すると、ぐっと選びやすくなります。 自分のアンダートーンを知っておくと、この見極めはさらに簡単になります。

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